おおいぬ座VY星

おおいぬ座VY星
VY Canis Majoris
Sun and VY Canis Majoris.svg
太陽との大きさの比較
星座 おおいぬ座
視等級 (V) 7.4 - 9.6
変光星型 LC
分類 赤色超巨星
位置
赤経 (RA, α) 07h 22m 58.29s
赤緯 (Dec, δ) -25° 46′ 02.0″
距離 約5,000 光年
(1.5 kpc)
物理的性質
半径 1,950 ± 150 R
質量 30 - 40 M
スペクトル分類 M3Ie - M4Ie
絶対等級 (H) -9.4
光度 500,000 L
表面温度 2,900 K
別名称
別名称
VY CMa, HIP 35793, HD 58061, SAO 173591
■Project ■Template

おおいぬ座VY星(おおいぬざヴィーワイせい、VY Canis Majoris)は、おおいぬ座にある赤色超巨星である。

概要

直径は推定25億 - 30億kmで、太陽の1,800倍 - 2,100倍、体積にして太陽の60億 - 90億倍。太陽系に最も近い赤色超巨星であるオリオン座α星(ベテルギウス)の約2 - 5倍、さそり座α星(アンタレス)の約2.5 - 3.5倍もあり、太陽系に置き換えると土星軌道までに及ぶ。しかし大きさの割に質量自体は太陽の30 - 40倍と、イータ・カリーナSN 2006gyに比べ約3分の1 - 5分の1程度しかない。

現在までに人類によって確認された中で最も大きい恒星である。

  • この恒星をが1周するには8時間以上かかる(地球を1周するのにかかる時間は17.5秒)。
  • この恒星を乗り物で1周するには、アポロ宇宙船(秒速10km)で約29年、ジェット旅客機(時速800km)で約1,305年、新幹線500系(時速300km)で約3,492年かかる。
  • この恒星を徒歩(時速6km)で1周するには、全くの不眠不休で歩いたとしても、約17万4600年もかかる(地球を1周するのにかかる時間は約9ヶ月)。

LC型の脈動変光星であり、6.5等から9.6等の間を不規則に変光する。

この星は中心の水素が殆ど枯渇する一方、外層は元のサイズの100倍に巨大化し、収縮した重力から解放されたガスが急速に流出して質量を失いつつあり、既にその質量の約半分を流出していると見られる。21世紀初頭のハッブル宇宙望遠鏡による観測では、ガスが周囲約1光年に渡って取り巻いており、一番外側のものは約1千年前に、最も新しいものは約50年前に流出したとみられる[1]

その質量から、最終的には極超新星もしくは超新星を起こしてブラックホールになるものと予想されており、またその時期は西暦3200年頃より前だという説がある[2]

関連項目

脚注

  1. ^ ハッブル宇宙望遠鏡による観測(英語)
  2. ^ 南フロリダ天文学会による紹介(英語)

外部リンク


後で読む

mpediaアカウント新規登録

登録
Cancel